ご挨拶

公益社団法人日本愛玩動物協会   会長 小川 益男

会長挨拶(平成24年 年頭のご挨拶)

皆様にはお健やかに新年をお迎えのことと拝察いたします。

日頃から、本協会の運営に多大のご理解とご厚情を賜っておりますことに心から御礼申し上げます。

昨年は3月11日(金)に東日本大震災が発生し、たくさんの人や動物の尊い命があっという間に奪われ、地域社会の成り立ちと働きが広汎にわたって破壊されました。さらに、原子力発電所の事故(人災)により、自然の恵みの産みの親でもある土・水・空気や、人や動物が生命の保持にかかせない家畜・魚介類・穀類・野菜など一部の食料資源が汚染されるなどといった未曾有の被害を被りました。このような事態が近い将来起こり得ることを予測しながらも、リスク管理を後回しにして、恵みや豊かさのみを先食いし続ける人間の愚かさがくやしくてなりません。

3月14日(月)、動物愛護4団体で構成する緊急災害時動物救援本部が活動を開始し、①義援金の募集(総計592,146,131円・平成23年11月30日現在)、②支援物資の受け入れと被災地東北3県への配送、③被災者の一時帰宅に合わせて行われた、震災発生以来家庭に置き去りにされてきた犬と猫の回収・保護、④各都県の動物救援センター(シェルター)への協力と支援、⑤東北3県の動物の被災状況と救援活動のホームページなどによる公開を行っています。一日も早い復興に向けて、私たちも継続して支援していきましょう。

次に嬉しいニュースをお知らせいたします。一般社団法人ペットフード協会が例年行っている「全国犬猫飼育実態調査(2010年)」の中に、犬と猫の平均寿命調査が初めて取り上げられました。動物の寿命は動物の福祉や健康のレベルを示す最も優れた指標ですから、最近、家族の一員として位置づけられるようになった犬や猫の福祉がどのくらい向上したかは、大変興味のあるところです。調査結果は、犬は13.9歳、猫は14.4歳で、ついに猫が犬を追い越した感じです。本協会と東京農工大学が日本小動物獣医師会の協力で調べた直近の寿命(2002年)は、犬で11.9歳、猫で9.9歳でした。両機関の寿命の計算法が異なりますので、直接比較することは無理ですが、それを承知の上で参考までに比較してみると、この8年間で犬は2.0歳、猫は4.5歳も延びたことになります。本当にそうであれば、寿命の急上昇をもたらした要因は何でしょうか?少なくとも動物飼養者の愛護精神が向上し、適正飼養管理に対する意識が高まってきたことがその要因のひとつであると思うと、大変力もわいてきますし、幸せな気持ちにもなります。

最後になりましたが、東日本大震災に対する皆様の熱い支援活動に感謝するとともに、本年も皆様がご健康で楽しく活躍されますことを祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。