4ページにもあるように、ベランダやバルコニー、専用庭は共用部分です。専用使用権はあるものの、あくまで共用部分のため、ここでペットを飼育することは認められていません。ケージを置いてそこで世話をしたり、ペットのトイレを置くのもマナー違反です。 それだけでなく、ベランダでブラッシングをしたり、トイレ容器を洗ったりなどの作業も控えるべきでしょう。抜け毛が飛び散ったり、排泄物のニオイが広がったりして周囲の迷惑になります。 マンションの1階には専用庭が付いていることもありますが、ここでペットを飼育したりすると、ペット万が一、出てしまったときのために、逸走・落下防止対策をしておくとよいでしょう。が通行人に吠えかかるなどして思わぬ事故を起こすことも考えられます。また、犬は土を掘り返すのが好きなため、芝生や樹木に被害を与えることもあります。外から見える庭やベランダはマンションの美観に関わる部分であり、専用庭に植えてある植物は管理組合の所有物です。もし愛犬が被害を与えてしまった場合は責任をとる必要があるでしょう。 こうした共用部分は災害時に避難ルートとなる場合があり、非常ハシゴのハッチの上や隣との仕切り板の前に物を置くことは禁じられています。ペットのケージやクレートなどを置いて、非常時の避難ルートをふさがないようにしてください。ベランダやバルコニーにはペットを出さないのが原則ですが、8「専用使用権」が認められている共用部分動物のアレルギー問題にも注意しましょう。アレルギーは、重症になると命にも関わる危険なもの。アレルゲンとなるペットの抜け毛などは、決して外に散らかしてはいけません 小型犬はベランダの柵と柵のあいだからすり抜けて、階下に落ちてしまう危険があります。命にも関わる落下事故を起こさないよう、管理組合などに確認したうえで、ネットやフェンスを設置するなどの対策をとりましょう。柵を飛び越えてしまわないようにする工夫も必要です。気をつけたいのは隣家との仕切り板の部分です。仕切り板の下などから逸走してしまわないようにすき間はふさいだほうがよいのですが、いざというときに避難ができなくならないように注意しましょう。共用部分ベランダからの逸走や落下を防ごうベランダ/バルコニー/専用庭
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