飼い主のマナーハンドブック(日本愛玩動物協会)
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犬禁止の公園もある 散歩における一番大切なマナーは、排泄に関するものです。最も望ましいのは、散歩中ではなく自宅で排泄させること。公共の場での排泄はできるだけ避けるようにします。また、散歩中にしか排泄しないような癖をつけてしまうと、悪天候のときや、ペットが高齢や病気になったときなどもその都度外に連れ出さねばならず、飼い主さんも大変です。 しかし、事前に自宅で排泄させていても、散歩中にも排泄してしまうという場合もあるでしょう。ウンチをしてしまった場合は、回収するのはもちろんのこと、できるだけ地面を汚さないよう、ペットシーツや新すぐに持ち出せるように、専用の「散歩バッグ」を用意しておくとよいでしょう。聞紙などで受けるのが良い方法です。 オシッコの場合は、道路脇にある側溝や排水溝周辺でさせ、排泄後は必ず水で洗い流しましょう。最近は、洗い流し用の水を持参することも常識になっています。商店街や他人の自宅前で排尿させるのはマナー違反です。あちこちにマーキングしたがる犬の場合は、マナーベルトの装着も検討しましょう。 マンションの共用部分やいつもの散歩ルートに犬の排泄物が放置されていたら、愛犬の排泄物でなくても処理するとベストです。「犬の飼い主」全体に対してのイメージアップにつながります。排泄物の処理などに使うグッズは多めに持っていきます。 散歩コースのなかに近所の公園を入れている人も多いでしょう。しかし、公園の中には犬の立ち入りを禁止しているところも少なくありません。禁止されていない公園でも、犬を入れてもいいエリアが限定されていたり、注意事項がある場合がほとんどです。今一度規則を確認してみましょう。 ルール違反をしていると、その公園が新たに「犬の立ち入り禁止」になってしまうおそれもあるので注意しましょう。10□鑑札、狂犬病予防注射済票(つねに首輪に装着させておく)□リード、ハーネス□水(犬の飲料用、オシッコの洗い流し用)□ウンチ袋□ティッシュペーパー(トイレに流せるもの)□ペットシーツ□マナーポーチ(ニオイのもれないウンチ用袋)や密閉容器公共の場を排泄物で汚さないためにColumn散歩に出てから「あっ、ウンチ袋がない!」などということがないよう、事前に確認しておきましょう。散歩のマナー散歩時に持っていくグッズ「散歩=排泄の時間」ではありません犬編03

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