飼い主のマナーハンドブック(日本愛玩動物協会)
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しかし、水が苦手な猫が多いため、汚れていなければブラッシングをこまめにすることで対処しましょう。 不妊・去勢手術をしていれば、鳴き声が騒音になることはほとんどありません。しかし、猫が走り回る音は階下の部屋に響く場合もあるので、厚めのカーペットやコルクマットを敷くなどして防音に努めましょう。 猫は夜中に興奮しながら走り回ることがあります。この場合も「習性だから仕方ない」とあきらめず、できるだけの努力をしましょう。飼い主さんが一緒に遊ぶことで、興奮する時間帯を夜中以外の時間帯に変えることもできます。その場合もコルクマットや布団の上だけで遊ばせるなどして、階下への音をなるべく減らします。 猫は犬ほどの持久力はないので、短時間であっても全力で遊べば、満足して眠ってくれます。 猫の抜け毛やフケは、猫アレルギーの方にとっては脅威ですし、アレルギーでない人でも自宅に毛が舞い込んできたら良い気持ちはしません。猫のブラッシングは室内で窓を閉め切るなどして毛が外に飛び散らないようにして行い、終わった後は掃除機できれいに抜け毛を吸い取ります。 ベランダでのブラッシングはNG。抜け毛は風などで飛び散ってしまいます。猫の毛を取り除くために、布団や洗濯物をベランダで叩くのも控えましょう。室内で粘着テープなどで取り除いてください。 短毛の猫は基本的にシャンプーは必要ありませんが、長毛の猫や短毛でも抜け毛が多い場合は、定期的なシャンプーをすることで抜け毛の量を抑えることができます。18猫のブラッシングは室内で行うのがマナーカーペットやコルクマットで階下への騒音を防いでベランダで猫の毛がたくさんついた布団を叩くことは、本人にとっては気持ち良くても周りの人にとっては迷惑なもの。マンションによっては美観を守るため、ベランダで洗濯物や布団を干すのを禁止しているところもあります。猫がいつも飛び降りる場所に座布団や厚手のマットなどを敷いておくと、階下への防音になり、猫の足腰への負担も減らせます。抜け毛騒音猫の抜け毛をまき散らさないよう最大の配慮を夜中に暴れ回る猫は階下の迷惑になることもNG!

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