飼い主のマナーハンドブック(日本愛玩動物協会)
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ウサギ編地に着くまではキャリーバッグに入れて移動しましょう。目的地は散歩中の犬やノラ猫、カラスがいない場所を選びます。遊ばせるときも必ずハーネスを装着し、ウサギから目を離してはいけません。ハーネスは、脱げにくいベスト型のものを選びましょう。 家に帰ったら、汚れを落とすためにブラッシングなどのお手入れをしてください。ノミやダニがついていないかもチェックします。定期的な駆虫も行いましょう。 何でもかじってしまうのがウサギの習性です。部屋に出す際は、柱や家具をかじらないように対策を講じましょう。特に角の部分をかじりたがるので、柱などにはカーペットを巻いたり、L字型金具を取り付けて防ぎます。隣家との境の壁をかじると、騒音による近所迷惑にもなるので注意しましょう。 電気コードをかじってしまうと感電の危険もあります。家具などの後ろに隠すか、保護チューブなどでカバーしましょう。 また、飼い主への不満の訴えとして行うことが多い「スタンピング」(後ろ足で床を叩く)は、集合住宅の構造によっては、下の階に響くことがあります。スタンピングそのものをやめさせることはできないので、環境を見直したり、防音マットを敷いたりして響かないようにするなどの対策をしましょう。 最近はウサギを散歩に連れ出す、通称「うさんぽ」を行う飼い主さんもいるようです。ただし、ウサギにとって散歩は必ずしも必要なものではなく、個体によっては外出を怖がることもあります。また、屋外には交通事故など多くのリスクがあることを忘れないようにしましょう。ウサギは公園の草なども食べてしまいますが、除草剤などが付着していると中毒になるおそれがあるので注意が必要です。 散歩時のマナーは犬とほぼ同じ(10〜11ページ参照)ですが、目的21かじってほしくないものはあらかじめガード屋外には多くのリスクがあるかじってほしくない部分はカーペットやL字型金具を取り付けて防ぎます。「掘る」のもウサギの習性なので、床を掘ろうとして傷つけてしまうこともあります。カーペットなどを敷いて防ぎましょう。「うさんぽ」を行うには、あらかじめハーネスやキャリーバッグに慣れさせる必要があります。散歩中にしてしまったオシッコやウンチは必ず処理をしましょう。かじり癖散歩寄生虫の感染や逸走に注意壁や柱、電気コードもきちんと対策を

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