飼い主のマナーハンドブック(日本愛玩動物協会)
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ペアで飼うとあっという間に増えてしまう ハムスターやモルモット、フェレットなどの小動物は、集合住宅でも飼いやすいので人気があります。体が小さいため近所迷惑にはなりにくいのですが、小さいからこそ逸走しやすく、細心の注意を払わなければなりません。逸走すると排水溝の配管など、人の手の入らないすき間に 普段はケージで飼育していても、ケージから出して部屋の中を散歩させることもあるでしょう。その際は家中を開放するのではなく、1部屋だけに限定したほうが安全です。小動物が入れそうなすき間はあらかじめ点検してすべてふさいでおき、散入り込んでしまうこともあるため、あらかじめ家中のすき間を点検しておくことが必要です。 鳴き声による騒音トラブルの心配はほとんどありませんが、ケージをかじったり、回し車を回す音が近所迷惑になる場合もありますので、必要に応じて適切な対策を講じましょう。歩中は目を離さないようにしましょう。手の届かないすき間に入ってしまうと、逸走の危険はなくてもケージに戻すことができず危険です。ふさいだ部分をかじって壊してしまうこともあるため、すき間は定期的にチェックしてください。 散歩中に壁を引っかくこともありますが、隣家との境の壁を引っかくと騒音による近所迷惑になるおそれがあります。できれば隣家に接していない部屋で散歩させるか、壁を防音仕様にするなどの対策を講じましょう。 また、誤飲誤食の原因にならないよう、部屋の中はあらかじめきれいに片づけておくことも大切です。電気コードは、かじって感電しないよ ハムスターやモルモットは繁殖力の強い動物です。一度に数匹〜十数匹の子どもを産み、飼育下では年に数回繁殖することもあります。仲睦まじいペアの様子は見ていて癒やされるものですが、繁殖を望まないのであれば別々のケージで飼ったほうがよいでしょう。ハムスターもモルモットも縄張り意識が強いため、多頭飼いはケンカの原因にもなります。22意外と多い逸走や騒音小さなすき間や配管も必ずふさいでフェレットは昔、海外で配管掃除に使われていたこともある動物。細長い体で、狭いすき間に入り込んでしまいますうに保護チューブなどで覆うか隠しましょう。散歩中は、ほかの家族が知らずにドアを開けたりしないように、ドアの前に「ハムスター散歩中」などの張り紙をしておくとよいでしょう。Columnベランダの仕切り板の下も小動物はラクラク通ってしまいます。ベランダには基本的に出してはいけませんが、念のため逸走防止対策を。散歩小動物を飼うための心得とマナー室内での散歩には逸走の危険がいっぱいNG!小動物編小さいからこそ注意が必要なことがある

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