飼い主のマナーハンドブック(日本愛玩動物協会)
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小動物編フェレットの咬み癖 回し車を回す音やケージをガリガリとかじる音が予想以上に響き、近所迷惑になることがあります。また、ハムスターなどの小動物は夜行性で、人が眠る夜間に活発になるため「うるさくて眠れない」という状態になることもあります。 回し車を回すのは本能なのでやめさせられませんが、回し車がガタついているとよけいに大きな音をたててしまいます。こまめに点検したり、定期的に新品に取り換えましょう。夜間はケージに布をかけるのも多少の防音効果があります。 ケージの網をかじるのは、不正□ ペットのケージやトイレは清潔に保ち、ニオイを防ぎましょう。毎日の掃除はもちろん、定期的にトイレ容器やケージを洗うことも大切です。その際は共用部分であるベランダなどではなく、室内の風呂場などで洗いましょう。 イタチ科であるフェレットは強い悪臭を放つ臭腺をもっていますが、日本のペットショップなどで扱っているフェレットはほとんどが臭腺除合(上下の歯が□み合わなくなり伸び続ける)などの原因にもなるため、やめさせたい行動です。プラスチック製のケージに替えたり、かじっても問題ないものを与えましょう。 何らかのストレスや「ケージから出して」「ごはん」などの要求からケージをかじるなどの行動をすることもあります。このとき要求に応えると「こうすれば叶う」と覚えて、その行動を増長させてしまいます。かかりつけの動物病院に相談するなどして、ケージをかじる行動の原因を探りましょう。去手術と不妊・去勢手術を受けているため、強いニオイはしません。ただし、まれに「ノーマルフェレット」と呼ばれる手術を受けていない個体もいるため、迎える際には手術の有無を確認しましょう。 フェレットは定期的にシャンプーをすると体臭を減らすことができます。耳垢もたまりやすいため、イヤークリーナーなどで耳掃除も行いましょう。 フェレットは鋭い歯をもっていることから、咬まれるとケガをする場合もあります。 咬み癖をつけないために、咬むオモチャを与えたり、たくさん遊んでストレスをためさせないようにしたりしましょう。詳しくはかかりつけの動物病院などの専門家に相談してください。病気やケガで痛みを感じていることが咬む原因の場合もあるため、獣医師による診察も必要です。23回し車やケージをかじる音が夜中に響く強い臭腺をもつフェレットには手術が必要Column階下に直接響かないよう、ハムスターのケージはカーペットを敷いた台の上に設置したり、二重窓にするなどの防音対策を行いましょう。騒音ニオイフェレットは必ず手術済の個体を夜中の騒音や振動に注意NG!

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