飼い主のマナーハンドブック(日本愛玩動物協会)
35/40

1 電話での 対応がていねい病院の雰囲気は電話からも伝わってきます。3 治療や診察費の 説明がわかりやすい納得できる説明を受けられることは安心感につながります。4 飼育相談にも 応じてくれる食事やしつけなどの相談にも乗ってもらえると、ホームドクターとして安心です。5 セカンド・オピニオン を嫌がらないセカンド・オピニオンをもつことに賛成してくれたり、ときには大学病院などを紹介してくれたりすると、治療の選択肢が広がります。2 病院内が清潔で ニオイが少ない清潔感は必須。動物のニオイが強いと、ペットも落ち着きません。信頼できるホームドクターの探し方病気への備え 「動物病院は病気のときに行く場所」と思っている人が多いかもしれませんが、ペットの病気を予防するためには普段から積極的に足を運びたいものです。そのためには、気軽に飼育相談や質問ができるホームドクターを見つけておくことが大切です。ペットの具合が悪くなってから慌てて探すようでは、納得のいく病院選びは難しいでしょう。 信頼できるホームドクターをもつことには多くのメリットがあります。ワクチン接種や健康診断などで定期的にペットを診てもらう機会があると、ちょっとした異変にも気づいてもらいやすいですし、適切なアドバイスを受けられることで、病気を未然に防ぐこともできます。また、ひとつの病院に長く通っていれば、毎年の健康診断データが蓄積されて経年変化がわかりやすく、ペットの健康維持に役立ちます。 ホームドクターの治療方針で納得できないことがあったり、迷いが生じたときには、別の病院の獣医師にセカンド・オピニオンを求めることも考えましょう。「主治医に申し訳ない」「先生が気を悪くするのではないか」と遠慮してしまう人も多いのですが、何より大切なのはペットのために納得できる治療法を選ぶことです。ホームドクターと信頼関係ができていれば、セカンド・オピニオンを求めることを快く納得してくれるはずです。 ペットの具合が悪いときは、急いでかかりつけの動物病院に連れていきたいものです。しかし、かかりつけの動物病院が夜間も対応してくれるなら問題ありませんが、そうでない場合も多いものです。そういった場合でも提携している夜間救急病院を紹介してくれたり、病状が急変しやすい状態のペットだけは夜間でも対応してくれる病院もあります。 夜間救急病院に行く際には、あらかじめ病院に電話をかけ、診察が可能かどうかを確認します。一刻を争う場合は、事前に受け入れ態勢を整えてもらうこともできますし、簡単な応急処置や連れていく方法の指示を受けることもあります。 病院によってはカード払いが原則のところもあるので、事前に確認しましょう。ペットの検査データや服用中の薬があれば一緒に持っていくと診断の手助けになります。 夜間救急病院では応急処置が基本です。症状が治まったからといってそのままにせず、かかりつけの動物病院で再度診察を受けるようにしましょう。33信頼できるホームドクターを見つけよう健康なペットでも、夜中に誤飲誤食をして中毒を起こすなどの事故が起こることがあります。万が一に備えて、夜間に診てくれる動物病院をあらかじめ調べておきましょう。ペットと飼い主さんのことを一番に考えてくれる獣医師なら、セカンド・オピニオンを求めることも快く応じてくれます。夜間救急にも備えておこう

元のページ  ../index.html#35

このブックを見る