飼い主のマナーハンドブック(日本愛玩動物協会)
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感染症予防は周囲のためにも 「もちろん散歩中の犬のウンチは拾 「チャイムが鳴ると必ず吠えてしま 道端に放置されているフン尿が気になるのは当然ですし、鳴き声は「うるさくて眠れない」などの実害を与えてしまうこともあります。集合住宅の場合は、特に鳴き声や悪臭が大きな問題となります。人に□みついてケガを負わせたりしないためにも、きちんとしつけをするのは大切なことです。 しつけには方法というものがあります。大声で吠えている犬に「ダメ! やめなさい!」と大声で制しても無意味です。正しいしつけ方を調べたり、かかりつけの動物病院に相談したり、しつけ方教室などに通ってみたりするとよいでしょう。 愛犬のしつけに積極的になることは、愛犬を理解することにつながります。問題となる行動が何を意味しているのか理解を深めることで、愛犬との絆もより深まることでしょう。 感染症予防は愛犬の健康を守るためにとても大切なことですが、多くのペットが集まるマンションでは、ほかのペットにうつさないためにも必須です。フィラリアは蚊を媒介としてほかのペットにうつり、命に関わる症状になることもあります。ノミやダニは大量発生すると人にも被害が及び、マンションで大問題になることも。予防薬や駆除薬を定期的に投与して、感染症予防に努めましょう。2犬に多い苦情はフン尿や鳴き声心がけやしつけ次第で多くの問題が防げる大型犬にも小型犬にもしつけは必要。成犬からでもしつけは可能です近隣の方々に迷惑をかけないための気遣いは、集合住宅では特に必要なこと。ほとんどのトラブルは、ちょっとした気遣いで防げるものです。ここでは、注意したいポイントをペットの種類ごとに紹介します。 東京都福祉保健局による飼育実態調査(平成29年度)によると、犬に関する「迷惑だと感じる内容」のワースト1は「フン」。ワースト2は「尿」、次いで「鳴き声」「放し飼い」「悪臭」といった結果になっています。っている」という飼い主さんでも、オシッコはそのままにしていることがあるかもしれません。昔と違い、オシッコの放置も、現在のマナーでは眉をひそめられることです。認識を改めておきましょう。う」などの場合も、「犬の習性だから仕方がない」と放置してしまうのは正しいとはいえません。確かに習性による部分もありますが、しつけや飼い主の工夫でやめさせたり、頻度を少なくしたりすることは可能です。特に犬はしつけが不可欠なペット。Column犬を飼うための心得とマナーPart1きちんとしつけをして快適な暮らしを犬編01

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