飼い主のマナーハンドブック(日本愛玩動物協会)
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共用部分に犬を連れ出すときペットの飼育は室内の専有部分でもってもらうことにもつながりますし、ひいては住人同士のトラブルを防ぐことにもなります。 意外に思うかもしれませんが、ベランダやバルコニー、専用庭などは共用部分にあたります。やや複雑ですが、特定の住人に「専用使用権」 が認められた共用部分なのです。そのため、たとえば災害時などは脱出ルートになるなど、ほかの住人が通ることも想定されています。ですから、ベランダやバルコニーでペットの世話をしたり、物を置いたりすることは基本的に認められません。じつは共用部分。ペットは出さないのが原則です。 散歩などで共用部分に犬を連れ出すときは、犬につけたリードを短く持ち、動きを制御しやすいようにしておきます。廊下や通路でほかの住人と一緒になったり、すれ違うときは、通行の妨げにならないよう犬を抱きかかえたり、ほかの住人と犬のあいだに自分が入るようにして、万が一のトラブルを防ぎましょう。一番望ましいのは犬をキャリーバッグに入れることです。 また、ほかの住人と出会ったときは「こんにちは」などのあいさつをすることも大切。日頃からのコミュニケーションが、よけいなトラブルを防ぎます。ペットの飼育が認められているのは、室内の専有部分のみ。室内であっても騒音やニオイなどで周りに迷惑をかけないための配慮が必要です。 ➡P.144ペットの飼育ができるのは専有部分だけColumnレを置いたり、ブラッシングなどをするのはNG。また、ペットのトイレをベランダで洗うことなども、ニオイなどを周りに広げてしまうおそれがあるのでやめましょう。 ➡P.8ベランダやバルコニーには基本的にペットを出さないベランダにペットのトイ マンションには専有部分と共用部分があります。専有部分とは、簡単にいえば自室のこと。ペットの飼育は基本的に専有部分に限られます。 一方、共用部分とはエントランスやエレベーター、廊下、屋上など、ほかの住人と共有で使用する部分。犬の散歩などでペットを外に連れ出す場合も、ほかの住人に迷惑をかけないよう、良識あるマナーが必要です。共用部分に犬のウンチが落ちていたら、愛犬のものでなくても拾うなどして共用部分の管理に努めることは、ペットの飼い主に良い印象をベランダやバルコニー、ポーチ、専用庭などは専有部分と思われやすいのですが、専有部分と共用部分ベランダやバルコニーは共有部分ベランダやバルコニーは共用部分マンションの共用部分のマナーをチェック犬編02

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