飼い主のマナーハンドブック(日本愛玩動物協会)
8/40

エレベーターでの事故に注意! 「ペットボタン」があるエレベータ 狭い空間だけに、ほかの住人と一緒になることもあるエレベーターでは、迷惑をかけないよう、よりいっそうの気遣いが必要です。 アレルギーをもつ人や、動物が苦手な人は、狭い空間でペットと一緒になることを望みません。ほかに同乗者がいるときは、乗り込む前に必ず「一緒に乗ってよろしいですか?」と確かめましょう。同乗者が多いときは、乗り込むのを遠慮したほうがよいでしょう。ーでは、乗り込んだ後に必ずボタンを押します。こうすることでほかの階でエレベーターを待っている住人に、「今、ペットが乗っていますよ」と知らせることができます。ペットが苦手な人やほかのペットが苦手なエレベーターと同様に、マンションのエントランスにも事故の危険が潜んでいます。ペットを連れた飼い主さんは、これを見て避けることができるのです。ペットボタンは、ペット飼育者もそうでない住人もいるマンションで、互いに気持ち良く暮らせるようにつくられたシステムです。 マンションによっては普通のエレベーターとは別に、ペット同伴者専用エレベーターがあったり、非常用エレベーターを使う決まりになっている場合もあります。その場合も、ほかの同乗者に気を配りましょう。 万が一、ペットがエレベーター内で排泄してしまったときは、掃除と消臭をていねいに行うのはもちろん、管理者にも伝えておいたほうがよいでしょう。ペットのオシッコが原因でエレベーターが故障することも考えられます。ペットを連れて通るときは注意を払いましょう。 ペットの動きをしっかり管理していないと、思わぬ事故につながることがあります。実際に、エレベーターにペットだけが走って乗り込んでしまい、外扉にリードが挟まれたままエレベーターが動いたことでペットが宙吊りになる事故や、外扉に挟まったリードを持つ飼い主さんの手が骨折してしまったなどの事故が起きています。 透明ガラスの扉だと、そこにガラスがあることにペットが気づかず、走って激突してしまうことがあります。また自動ドアに挟まれてしまったり、手動式のドアでも、強風で勢いよく閉まったときに挟まれてしまうこともあります。いきなり道路に飛び出ると交通事故につながるおそれがありますし、通行者を驚かせて思わぬ事故を起こしてしまうことも考えられます。 ペットを連れているときはリードを短く持ち、いつでも動きをコントロールできるようにしておく、抱きかかえておく、またはキャリーバッグに入れておくようにしましょう。6狭い空間だけに、いっそうの気遣いが必要低層階に住んでいる人はエレベーターではなく階段を使うことも検討をColumn共用部分エントランスでの事故にも注意エレベーター

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る