飼育体験談
   【ジョン万次郎との出会い】

 ジョンは我が家の庭に、ある日突然現れた捨て犬もしくは迷い犬でした。「ジョン万次郎」 というのは名前なのですが長くて呼びづらいし、人前で呼ぶにはちょっと恥ずかしいので 日頃は「ジョン」と呼んでいます。最初にジョンのイメージをお伝えしますと ラブらドールに似ています。毛色は少し濃いきつね色で、体重は保護したての時は18sでしたが今は ちょっと太り気味で23sあります。年齢は当時の推定で3〜4歳だったので現在は推定9〜10歳です。 ちなみに、あくまでも目安なのですが、この推定年齢というのは歯の生え揃い方や 黄色さで見るそうです。ジョンが我が家に現れたのは2000年の1月末でもう6年前になります。 その時の私は家にいて、突然庭の方から「ワン!」という声がしたので『近くに犬はいないはず なのに』と思いながら庭を見たら、庭の真ん中にこちら向きにちょこんとお座りをしている犬が いたのです。それが初めての出会いでした。見たことのない犬だったし、毛がボロボロとまでは いかなかったのですが首輪など何もつけておらず、眉間にしわがよりあばら骨がういて見える くらいにガリガリにやせた見るからに不幸そうな犬で、これは恐らく捨て犬だろうし家では飼えない からとその時は母が家の門を開けて出て行ってもらいました。
 当時、私は大学生になっていたので飼育費用も面倒も全部自分で見るからと両親を説得して飼った ハムスターとウサギが1匹ずつ数ヶ月前からいたのですが、私以外の家族は「動物は見ている分には かわいいけど手がかかるのにあえて飼おうとは思わない」という主義だったので、それまで誰も 犬を飼ったことはありませんでした。犬に関しては、父と妹が飼ってみたいということはあった のですが「結局最後まで面倒を見るのは私だから嫌よ」とという母の反対と私が犬が怖いのもあって 実現していませんでした。それであの犬はかわいそうだなあと思いつつも諦めていたんですが、 次の日の朝また「ワン!」という声がして、まさかと覗いてみたらやっぱり何時の間にか家に 戻ってきていました。結局は庭の縁側の下にうずくまってしまったので「このままではこの犬は 死んでしまう!」と母が根負けしてドッグフードをあげることになり、とりあえず保護する ことになりました。

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