【保護してからしたことA】

 検査の結果、大きな病気はしていないようだということで、もう少し保護して飼い主探し をすることとなり近くの動物病院やペットショップにそういった届出がないか電話で尋ねました。 また、張り紙をしてよいかを聞いてポラロイド写真を貼り付けた《飼い主探し》と見つからなかった 場合に《新しい飼い主を探している》というポスターを作り、近くの病院やお店、そして人目に つきやすい天神のペットショップにも貼らせてもらいました。結局一軒も問い合わせはありません でしたが1ヶ月ほど貼らせていただき、我が家で飼う事に決めてからは報告を兼ねてポスターの 回収に行きました。
 ジョンを保護することになってからこれまで獣医師さんをはじめとしていろんな方にお世話になった んですが、首輪をつけることになった時力になってくれたのが"犬好きのおばちゃん"でした。姉の 友人のお母さんだったんですが、犬を保護したと聞くと自分の家の犬のフードやジャーキーを持って 駆けつけてくれて「あらあら、可愛いじゃない、大丈夫よ〜!」と言いながらあっという間につけて くれました。今でもあの手際は本当に見事だったと家族の尊敬の的です。
 そして首輪をつけてからは、近所に情報収集も兼ねて散歩に行きました。散歩に行って、初めて 犬連れだとこちらからも話しかけやすいし、いろんな方に話しかけられるんだなぁと驚いたのを 覚えています。「この犬をどこかで見たことないですか?」とジョンを連れて聞いて回ったものの やはり情報はなく、家に来る宅配や集金の方も見た事がないと言う事でした。犬は結構長い距離を 歩いて移動するそうなのではっきりとはわかりませんが遠くから捨てに来られたのではと結論に なりました。結局ジョンの素性はわかりませんが、話しかけた際にいきさつを話すと「そういう風に 保護して下さるなんて犬を飼っている者としてとても嬉しいです。ありがとうございます。この犬 に代わってお礼を言わせて下さい。」と言われる事があったり、知り合いづてに全く知らない方 から犬用おやつをいただいたりと犬を通じて人の心の温かさを感じる事が出来ました。いろんな方に ジョンの事を聞いている際に気づいたんですが犬好きな方と言うのは犬に話しかけるんですね。 「あら、あんた良い人に拾ってもらって良かったわね〜!」とか「良い子にするのよ」とか。 うちは最初は動物に話しかけるのって不思議だねと言っていたので、犬好きな人はすぐにわかると 話していました。もちろん今では家族全員動物に話しかけます。

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