【保護してからしたことB】 それから警察への届出もしました。犬も《拾得物》、いわゆる落し物扱いになるそうで保護したら 速やかにしなくてはいけないそうです。その事を知らなかったので実際に届けたのは保護して1ヶ月 近く後になりました。とは言え実際にそんなに届け出る人も少ないのか、母が警察に電話で問い 合わせた時に逆に「そんなに特別な珍しい犬なんですか?」と聞かれたそうです。雑種でも探して いる人がいればその人にとっては特別な犬だろうと言う事で結局近くの交番に写真を持って 「拾いました」と言う届出をしました。これで飼い主が見つかる事もあるでしょうしインターネット で調べたところ、法律上の手続きとしてとても大切な事の様ですのでもし動物を保護したら忘れずに 速やかにこの届出を出して下さい。そして動物管理センターへの届出です。ここはすぐに 思い付かれる方も多いのではないかと思います。我が家でもここにはすぐに母が問い合わせを しました。ご飯をあげた次の日位だったと思います。ただまだ飼うかどうかも決めていなかったので 、母としてはどちらかと言えば取り合えず餌をあげて保護してあげてはいるけれどもともと犬を飼う つもりはないんだから引取りに来てもらう事になるだろうと言う思いで経緯を話し相談した様です。 そしてこの電話でセンターの職員の方とお話しした事でジョンの運命は大きく変わったんじゃないか と思います。もう6年も前の話しだし母からの又聞きなので正確には覚えていませんがこういった 内容でした。「もし引き取りに行くならば捕獲業務をする2〜3日後にはそちらに行きます。でも もし少しでもその犬を飼うつもりがあるならば、私たちを呼ばないで下さい。犬を捕らえるには 針金で出来た輪っかを使いますからそうやって捕まえた犬は人間不信になります。後でやっぱり 可哀想だから飼おうと思い直しても飼える状態ではなくなるんです。そして飼うつもりがないなら 今後一切その犬に構わないで下さい。食べ物が貰えれば犬はもうここで飼ってもらえるんだと安心 します。厳しい言い方の様ですが、そんな期待だけ持たせるとかえって犬が可哀想なんです。」この 言葉に母はかなりショックを受けた様です。そして、確かにもう関わってしまい家族の一員になった つもりでいるだろうこの犬をどうにか助けてやれないだろうかと思う様になった様です。飼い主が いない動物に餌をあげると言う事には色々な考え方があると思いますが、皆さんももし飼い主の わからない動物に餌をあげる機会があれば、それがその動物にとってどれだけ嬉しいかという事と 合わせて今後どんな影響を与えるのかと言う事も考えて頂ければと思います。
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