【トラブル発生!!】
そして私たち家族は人のやさしさ触れたり考え方に共感したりして色々と悩んだ結果、飼う事を
決めたんですが、犬のジョンはそんな事知りません。
私たち家族全員にとって初めて飼う犬でしかも成犬からです。思っても見ない事が色々と
起こりました。まずはジョンの性格の変化です。最初はお腹が空いて気弱になっていたせいも
あったんでしょうが、とても控えめでおとなしく見えたのがどんどん自我が出て来ました。
まずさまよっていた経験があるからなのか元から縄張り意識が強いのか分かりませんが、ご飯を
あげた日の夕方から勝手に番犬を始めてその日帰って来た父に軽く唸りました。父は「何で自分の
家に帰って知らない犬に唸られなくてはいけないんだ」と怒っていましたが、すぐに家族だけは
覚えました。そしてすぐに家族以外の人間は門に触れることすら許されなくなりました。
散歩にしても1回目の散歩はもじもじしていたのに2回目の散歩から人間が走らないと追いつかない
くらいにぐいぐいと引っ張って進んで行くし、他の犬に向かって吠えた上に襲い掛かるようなそぶりを
見せるようになりました。体が大きくて力も強く手加減もしてくれないので止める事も出来ず、これは
まずいと獣医さんに相談し、正式に飼う事を決めた後去勢手術をすることにしました。本来ならば、
去勢手術にも生後どのくらいで受けさせた方が良いというのがあるそうなのですが、ジョンの場合は
もう大人なので思うように効果はあがらないかも知れないけれども、手術をすれば取りあえずはこれ
以上は攻撃性が強くなるのを防げるだろうと言われたこと、そして万一ジョンの子供が出来た場合、
これ以上の面倒は家では見れない、と言うことも理由の1つとして決めました。手術は通常はそんなに
入院などしなくても良いそうなんですが、その時は家の都合もあり10日間入院させました。あくまで
《手術》なので、包帯でぐるぐる巻きになって痛々しい姿で帰って来るだろうと思っていたら、大きな
絆創膏のようなシールが張ってあるだけで、ジョンもとても元気でした。「後はそれが自然に剥れるの
を待って下さい。」と言われ、去勢をするのもやっぱり可哀想なんじゃないかという意見もあって、
色々と調べて悩んだわりにには、こちらが拍子抜けするくらいにあっさりとしたものでした。
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【フィラリア症の克服】に続く
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