【"やんちゃ"ではすまされない】

 去勢手術もフィラリア症も無事に克服し、元気になったのは良いのですが家族以外に攻撃的 なのは相変わらずでした。家族にしてもすぐに信頼関係が築けたわけではなく、お知りの方を 触ろうとするとガッと口を開けて噛むような素振りをする事がありましたし、実際に噛まれたり、 散歩の時に母が引き倒されて肩のあたりが腫れて手が上がらなくなった事もありました。散歩に 連れて行くと「やんちゃな犬ですね、まだ若いんでしょ?4歳を過ぎると落ち着いてきますよ。」 と言われる事がありましたので『元気が良すぎる犬なんだ。』とは思っていましたがある日、 とうとう家族以外の人間に噛み付いてしまいました。ジョンを飼っている事でジョンを助けられた としてもそれと人に迷惑をかけたり、怪我をさせてしまう事とは別ですから家族みんなもショックを 受けました。噛み付いてしまった事は人間側の不注意のせいもあるのでしょうが、さすがに本気で 家族以外には噛まないだろうとジョンを信頼する気持ちがあったので、相手の人に身体的にも精神的 にも傷付けてしまった事、『まさか他人を本当に噛むなんて』とこれまで自分達なりに精一杯 可愛がってきたのを裏切られたような気持ちになりました。
 それでこれはどうにかしなくてはと家族全員揃って訓練所に通う事になりました。なかなか時間が 取れない事もあって実際に行ったのは何度かだけなのですが、そこで教わったリードの持ち方や 心構えは今でもとても役に立っています。いろんな犬を見ている専門家の意見というのはやはり とても説得力があり役立つものです。訓練所までは行かなくてもしつけ相談や教室が行われてます ので悩みがあればご相談されてみるのも良いと思います。
 その他にも宅配の人にも噛み付いた事があります。インターホンを設置したり門に張り紙を したり、通信販売等で宅配を頼む際には必ず配達票等の目立つ場所に“猛犬注意!!事前にお電話 下さい”と書いて頂くようにする等の工夫をしています。配達に来られる方に事前にお電話を 頂いたら、ジョンを玄関の中に繋いで外に出られないようにしています。この宅配の方に噛み付いた というのが門の外から商品を渡すのに伸ばした腕に噛み付いてしまったと言うもので『まさか そこまでして噛み付くとは』といろんな可能性を考えなくてはと思いました。それ以来、エアコンの 室外機カバーを門の内側に置いて商品をそこに置いてもらう事にしています。
 配達などをされている方のお話では、やはり配達中等に犬に噛まれた経験を持つ方というのは 多いらしく、それが原因で犬が嫌いだという方もいらっしゃるようなので、飼っている人は犬嫌い を増やさないよう十分に注意が必要です。

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                                 快適な暮らしとは?】に続く