目次に戻る

♪ ♪ ♪ さ く ら の 寅 さ ん ド ラ イ ブ ♪ ♪ ♪

ワンちゃん & ブラリーマンの触れ合い(その2)

【桜の古城&岩木山の残雪(マイカー泊にチャレンジ)】


 長距離日帰りドライブは達成できたので、次ぎの目標はファミリー揃っての宿泊ドライブ旅行です。そのような折、5月連休直前の新聞に、桜の古城と呼ばれる津軽家居城だった弘前城の桜が見頃という記事が載り、急遽一泊ドライブにチャレンジすることにしました。
将来は寅さんドライブに適した「走るテント」ともいえるミニバンを購入したいと思っていたので、マイカー(セダン)内での宿泊テストも兼ねることにしました。当時、さくらは屋外生活でしたので、パパはダンボール箱に出入り口の穴を開けて、さくらの野宿用折りたたみ式マイハウスを即座に作りました。でもダンボールは雨で濡れて壊れてしまったら、母屋のマイカーに入れて貰えるのかどうか不安に思いました。
 早朝に那須を出発して東北ハイウエイを北上、碇ヶ関インターで降り碇ヶ関温泉に寄りました。ママ・パパは那須に来てから、300〜500円くらいで気軽に入れる温泉にはまっていたのです。季節が良いので、さくらは何時ものように外に繋がれて待っていました。
 そこから一般道を更に北上して、夕方明るい内に弘前に到着。弘前城の桜は聞きしに勝るものでした。散り始めた桜の花びらは風でお堀の水面に吹き寄せられ、桜の花びらの絨毯でした。桜の見頃はタイミングが大切ですが、その最適期でした。
 みんなで停まれば恐くないとばかり、弘前城公園のトイレ近くの道路脇に駐車しました。夜になり、そこで仮眠することになりました。パパ手作りのマイハウスはマイカー近くに置くスペースが無く、幸いなことにさくらも車内で眠ることになりました。2〜3時間寝たでしょか、周りが騒がしいので外に出てみたら、何と!そこは花見帰り用のタクシー乗り場になっていたのです。タクシーにとって邪魔だった車の中に、人が居たことを知った運転手からは一斉にブーンイグでした。ほうほうのていで場所替えして寝直したのですが、さくらのいびきは三人の中で一番大きかったのです。
 「走る喫茶店」に早変わりした車内で、さくらは持参のドライフードと水、ママ・パパはコンビニのパンと卓上ガスコンロで沸かしたコーヒーで朝食を済ませ、津軽家菩提寺の長勝寺へ。その参道には数え切れないほどの寺院が両側に並び、長勝寺はまさしく寺院の殿様。ラッキーなことに、津軽承?(つぐとみ)公ミイラ像がご開帳。初めて見たミイラは黒褐色で、硬い鰹節のようでした。
 帰途準備で寄ったガソリンスタンドの親爺さんから何処へ行くのかと聞かれたので、那須まで帰ると答えたら、そんなに遠方から来て岩木山に寄らないとはもったいない、と強いお奨め。1時間足らずとのことで親爺さんご自慢の岩木山へ行くことにしたのですが、思いの外遠く1時間半くらい掛かったように記憶しています。
 辿り着いた岩木山から眺めた北方の山々の残雪は太陽光線で照り輝いていました。さくらは視力が弱いこともあり感動は少なかったけど、ママ・パパには神々しく見えたみたい。山の頂上近くでは蕗の薹(ふきのとう)を採り放題でした。その帰りに岩木山神社近くの百澤(ひゃくざわ)温泉で遅めの昼食と温泉で一休み。弘前城の桜に加えて岩木山の残雪は、素晴らしい想い出です。親切心と郷土愛の旺盛なガソリンスタンドの親爺さん、ありがとう。ママ・パパに代わって感謝!


【ドライブ七つ道具】

(1)ミニバン(4輪駆動・フラット床対応・カーナビゲーター付き)
 40年間に乗り継いだマイカー8台は全てセダンでしたが、青森県津軽地方へのマイカー泊り成功で、本格的な寅さんドライブ用としてミニバンに乗換えることにしました。その選定要件三つ。
(4輪駆動)未舗装のぬかるみ道などでもスリップ少なく比較的安心して走れる。
(フラット床対応)走るテントとして、ホテル代りにも使える。
(カーナビ)知らない土地に行く時には頼りになる。
余談ながら、ミニバン購入の経緯をメモします。今までの車は知人に譲ることにして次期購入車種を決めた後、本命の販売店へ行く前に東京の販売店と自宅近くの別系列販売店で「下取り車なし掛け値なしのズバリ価格」を聞いて置きました。その情報を持って本命販売店へ、さくらも同伴しましたが、担当になった新入女子営業員のFさんはさくらを可愛い可愛いと連発。さくらは川柳の「可愛いと 自分の名前 勘違い」でした。オプションなしのズバリ価格は下調べした価格と似たり寄ったりで、正直に三つの販売店の中から決めると話したら、「値引き用次長枠があるが、次長外出中につき明日まで待って欲しい」とのこと。その次長枠は5万円で、下取り車なし現金価格はトータル40万円引きの300万円でシャン シャン シャン。
Fさんは次長から正直過ぎると怒られたそうで可哀想になり、ママが三越の帝国ホテルバーゲンでハンドバックを買ってプレゼントしました。
(2)案内資料(図書館貸出しの観光案内書・ハイウエイサービスエリアの無料地図など)
(3) ベルト固定式の犬用ボックス型ベッド(三列シートのミドルシートに固定)
(4) 50 cmリード付き胴輪(上記・との組合せでシートベルトとして)
 かつて車内を自由に動けた時、留守番中に食パンを盗み食いしてお腹が破裂しそうになってからは、いつも短いリードで繋がれています。繋がれていないと万一衝突した時に、前席にぶつかってママ・パパを押し潰すか、車外に投げ出されてあの世行き。首輪では首吊りです。
(5) プラスチック製の糞受け用シャベル(子供用玩具)
 鉄製などの硬いものは、万一衝突した時に車内で飛び交い凶器になります。
(6) ごはんセット(食器・朝夕別計量済みドライフード・野菜類)
 野菜類の大切さはパパの持論です。詳細は後述します。
(7) 通信機器(自宅の留守番電話・携帯電話・パソコンが三種の神器)
 留守電に入った伝言はドライブ旅行先から聞くことができます。携帯電話&パソコンの組合せで車内からもカーバッテリーを使ってインターネットやメールの長時間の送受信ができます。

【犬づれドライブのコツ】

 パパがペット市民講座で寅さんドライブのことを話したら、「私達もやりたいが、犬づれドライブのコツは何?」と聞かれたので、「犬を車に慣らすこと」と答えました。
 前にも触れたのですが、最初のドライブで車酔いしたからといって、うちの子は「車は駄目」と決め付けないことです。マイカーで買い物や食事に行く時など、日常の中で車に乗せ車内で待つことにも慣らします。さくらもそうでしたが、マイカーをマイハウスと思うようになります。ママ・パパはマイハウスに必ず戻ることを学習します。そして夜にママ・パパはホテルの部屋で、さくらはマイカーのベッドにひとりで寝られるようになりました。
車内で待つ時に注意して欲しいことは、熱中症です。母親がパチンコに夢中になっている間に、車内に待たせた子供を熱中症で死亡させた例は多々ありますが、犬は人よりも汗腺少なく暑さに弱いのです。

(次ぎは本格的な「寅さんドライブ紀行」です)

2004.4.21 本澤清治

目次に戻る


トップ管理士って?埼玉県支部活動予定活動報告
コラム情報局会員ペット紹介リンク



当サイトの文章・写真・絵などの持ち出しを禁じています